Case 02 作業進捗をリアルタイム管理する仕組みを構築して遅延を回避!
Case study
導入事例

日本に本社・インドに子会社を持つ企業であるが、進捗管理の仕組みやルールがなかった。
特にインド子会社の作業進捗状況の把握に苦労していた。そのため、ソフトウェア開発の作業遅れをリアルタイムに検知できずお客様に迷惑をかけることがあった。が増加していた。
課題
- 【統一的な進捗管理の仕組みがない】
マネージャーごとにExcelやホワイトボードなど進捗管理で使う環境やルールがバラバラだった。そのため、適切な進捗状況をリアルタイムに把握できていなかった。 - 【進捗管理の明確なルールがなく多大な時間を要する】
開発作業の分割方法や進捗状況の確認方法のルールがなく、ソフトウェア開発の進捗管理のやり方がマネージャー任せになっていた。そのため、幹部が進捗状況を把握するのに多大な時間を要していた。 - 【インド子会社に進捗状況を管理する習慣がない】
日本との商習慣の違いがあることから、インド子会社は進捗状況を管理する習慣があまりなかった。そのため、仕組みを構築しても運用が浸透しない可能性が高かった。
改善策
- 【進捗管理の運用ルール整備】
「5営業日以上要する作業は分割する」「担当者が異なる作業は分割する」など作業の分割方法を詳細化した。また、インド子会社含めた定期的な進捗会議を開催してリアルタイムに進捗状況を確認するルールを定めた - 【プロジェクト管理ツール(Redmine)の導入】
導入のイニシャル及びランニングコストが無料であること、ガントチャートにより視覚的に進捗状況を把握できて幹部の評価が高いことからRedmineを導入した。

- 【マニュアル作成と社員教育】
Redmineの使用方法及び進捗管理の運用ルールをマニュアルとして作成して社員への説明会を実施した。また、マニュアルはインド子会社用に英語版も作成してインド子会社への説明会を実施した。
改善効果
- 【全プロジェクトの一元管理】
日本本社だけでなくインド子会社のプロジェクトも全てRedmineで管理可能となったことで、各プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで管理することができるようになった。 - 【進捗管理工数の大幅削減】
ガントチャートにより、視覚的に進捗状況を把握することが可能となった。これにより幹部への進捗資料の作成工数が大幅に削減され、また幹部も各マネージャーにヒアリングする手間が大幅に削減された。 - 【進捗管理の運用の習慣化】
Redmineを用いた定期的な進捗会議が業務上必須であることを全社員が意識できるようになった。使用方法の不明点はマニュアルを使って丁寧に説明することで抵抗感を払拭した。これによりインド子会社でも進捗管理の習慣化を実現した。